私は、小学4年生の頃から小学6年生の頃まで、いじめを受けていました。小学校がそのまま持ち上がった中学校に通っていたので、中学校でもそのまま孤立していました。
それから約20年が経ちました。
いじめの克服はできるのか…………本を読んで心の持ち方の勉強をしたり、コーチングやセラピーなどを受けた私の体験を踏まえ、今思っていることを記事にしました。
目次
いじめによるトラウマ、後遺症、フラッシュバックの影響
克服の記事の前に、私が実際に体験したいじめによるトラウマ、フラッシュバックの影響を少しだけ書かせてください。
集団の女性が怖い
いじめによるトラウマからなのか、私は未だに集団の女性が怖いです。
母になり、息子の幼稚園の送り迎えをするようになったのですが、束になっているママさんたちの前を通ると、胸のあたりがぎゅうっとなってしまいます。
10年以上経ってもいじめられていたときの夢を見ることがある
忘れたと思っていても、夢にいじめをしていた人たちが現れることがあります。
その夢を見たときは、どうしても苦しく辛かったことを思い出してしまい、気分が沈んでしまいます。
人の目が怖い
バイトしているとき、就職したときなど人目があるところになると、途端に身体と心がぎゅうっと縮こまってしまいます。
人の目を気にしすぎて、(私が質問してもいいのかな…………)なんて思って質問できない、ということもありました。
私の考える「いじめの克服」とは
「いじめの克服」とは?
私の思う、「いじめの克服」とは、「いじめていた人(加害者)を許すこと」「いじめられていた過去を忘れること」「いじめていた人(加害者)に会っても、普通に話せるようになること」だと思っています。
最初、この記事を書いたころの私はいじめの克服とは「加害者を許すこと、過去を気にしなくなること」だと思っていました。
だから、いじめの克服なんてしなくてもいい、だって過去に辛い思いをしてきたのに、今もいじめを克服しようと私が辛い思いをする必要なんてない、そう思っていたんです。
ですが、コーチングを受けて、気付きました。
いじめの克服とは、「過去に傷ついた自分をちゃんと癒してあげること」「自分自身をいじめられていた過去から解放してあげること」だと今は思います。
いじめの克服方法
いじめの克服=「自分自身をいじめられていた過去から解放してあげる」という考え方で、克服方法についてここから記事を書いていきたいと思います。
さきほど、コーチングを受けたと言いましたが、このコーチングをしてくれたのは私の旦那さんです。
以降、旦那さんが私に言った言葉になります。
いじめの克服は、加害者を許すことじゃなくて、いじめられていたという執着を手放すことなんじゃないかな。
言い方は厳しいかもしれないけれど、「いじめられていたという被害者意識」を手放すことが大事だと思う。
いじめられていた自分を、自分自身がどう思っているのか。
本当にきついのは「いじめられていた」という事実じゃなくて「いじめられていたときに、ついてしまった傷」。
生きていくと自分でも知らないうちに、過去につけられた傷の上に、どんどん、どんどん、新しい傷をつけて傷を深くしていってるんだよ。
この“新しい傷”をつけてしまっているのは、実は自分自身なんだ。
「私は○○だから」と過去に言われた言葉を現実の自分にそのまま言ってしまう。
過去にあった嫌なこと(トラウマだったりフラッシュバックだったり)を思い出すたびに自分で自分に傷をつけてる。
大切なのは、過去につけられた傷の上にまた自分で傷をつけてしまいそうになったときに、そのときにかけてほしかった言葉を自分で自分にかけてあげること。
自分で自分の傷の上に言葉という絆創膏を貼って、優しく癒していくこと。
そうコーチングをしている旦那さんに言われました。
いじめの克服はできたのか?
ゆっくりですが、旦那さんのコーチングと、フラワーセラピストの方のセラピーによって、少しずつ、自分自身をいじめられていた過去から解放していけているような気がします。
- 自分で自分を悪く言わなくなったこと
- 女性の集団を前にしてもフラッシュバックしにくくなったこと
- いじめられていたときの夢を見る回数がものすごく減ったこと
- 自己肯定感が上がったこと
- チャレンジすることが怖くなくなったこと
正直、まだ完全にいじめを克服できたとは言えませんが、過去言われた言葉を振り払い、自分に優しい言葉をかけていくことで、だんだんいじめられていた過去から解放されていっているような気がします。
いじめられていた過去から解放されていくと、フラッシュバックしそうになっても、今の自分に戻って来れるようになりました。
まとめ
いじめの克服とは
- 過去に傷ついた自分をちゃんと癒してあげること
- 自分自身をいじめられていた過去から解放してあげること
いじめを克服するためには
- 過去につけられた傷の上にまた自分で傷をつけてしまいそうになったときに、そのときにかけてほしかった言葉を自分で自分にかけてあげる
いじめから20年経った私が言えること
- 私は、20年経っても完全に克服したとは言えない
- けれど、コーチングやセラピーを受けて、言われたことを実践していると少しずつ克服へと向かっているのが分かる
おわりに
最後までお読みいただきありがとうございました。
フラッシュバックやトラウマを経験して思うのは、ひとりでなんとかしようとしないで誰かの助けを借りることが大事なのだということです。
ひとりだとどうしていいのか分からなくなって、ずっとフラッシュバックやトラウマ、後遺症にとらわれたままになってしまうな…………と思いました。
この記事が、少しでも、なにかの力になれたのなら嬉しいです。
旦那さんのコーチングブログはこちら(コーチング喫茶~空~)からご覧いただけます。
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